できることから〜PTA現在進行形

PTAでのいろいろ。楽しく活動する方法、模索中!!

最小限のPTAを考える

こんにちは、repta(@re_pta)です。

前の記事から何年経ってますかね。

あいかわらず、TwitterでPTAのことをぶつぶつ言っているのですが、ある方から「最後に残るPTAがやるべき意味ある役割を果たす内容は?」という問いをいただいたので、『最後にのこるべきPTAの役割』かはわかりませんが、『最小限のPTA活動』を考えて見たいと思います。

毎度お断りをしてますが、私は娘が卒業し、息子が通う小学校のPTAしか知りません。委員、委員会三役、本部役員も数年経験しましたが、役職からPTA連合会や青少年育成委員会のような団体の内容もつながりも、話に聞くだけで実際参加したことはありません。
娘の中学校PTAでも委員会に携わっていますが、PTAのごく一部を知るだけです。
学校によって、校長によって、PTAによって、PTA役員によって、PTAまったく異なります。ただ、どなたかの何かの役に少しでもたてばと思って記します。

 

以前の記事から

前にも同じようなことを考えたことがあったような…、ということで、以前の記事にリンクを貼っておきます(情報、内容は古いままだよ!)。

 

最小限のPTA活動とは

とっかかりとして『PTAの理念』から考えてみました。

◉PTAの理念

『①保護者と教員が学びあうことで教養を高め、
 ②成果を家庭・学校・地域に還元すること。
 ③児童生徒の健全な発達に寄与すること』 

保護者と教員が学びあうことで教養を高め

◉保護者同士や保護者と教員の交流の場を担う活動  

 

茶話会やクラス・学年交流会は、必要に応じて行う

交流会を開くためにクラス委員がいる…これ、うちのPTAのクラス委員です。

学校が行う保護者会やクラス懇談会は別ですよ。それ以上に親同士の相談や雑談をする交流の場所が必要でしょうか?
そこは、他の機会で、PTA主催である必要はないと思います。

わざわざ集まってクラスや学年の親子交流会は必要ですか?
ドッヂボールしたり、デカパン競争したり、親御さんこれない子もいる中で、必要ですかね。
1/2成人式も、卒業を祝う会も、謝恩会も絶対に必要なものではないと思うのです。学校行事の範囲内で済ませられることで、親に見せる・親の感動のための会なら不要と考えます。

 

保護者間や保護者と教員の交流は、別団体で

交流が主目的のベルマーク収集、各種文化会・勉強会、おやじの会、スポーツ関連などは、PTAと別立てにしサークル活動としてはどうでしょう?

募集や企画・運営は、各団体が行い、PTA活動としてPTA本部や委員会などで仕切る必要がないものとします。

やりたい人がやりたい人とできる時間にどうぞという形をとって、強制や動員などを必要のない活動とした方が、参加者も自由に動くことができるのではないでしょうか。

 

◉子どもに直接関わる活動

図書ボランティア、放課後子ども教室、教育支援ボランティアなどの直接子どもに関わる活動も、PTAと切り離せませんか?

NPO団体やサークルなどの団体に委託するのも一つの方法と考えます。

私も図書ボランティアとして数年活動しているが、PTAの委員会ではなく、サークルの様なものです。メンバーは教育ボランティアとして市に登録し、PTAとは別立ての団体として活動しています。
今年度からは学校ボランティアコーディネーターとして市に登録し、謝礼をもらい、それを活動費や本を買う費用に当てています。

NPO団体や別のボランティア団体とすることで、市区町村から補助金を受け取ることのできる活動にすることも場合によっては可能でしょう。その費用で、シルバー人材センターへの依頼や少額ながらボランティアへの謝金を出すことも可能になります。

 

 PTAの負担軽減を図るために、『PTAとして活動しなくていいもの』は切り離してみるのはどうでしょう。

請け負うNPOやボランティア団体がない!立ち上げることもできない!ということで、PTAで無理やり継続する必要のある活動かは、再考の余地があるということ。

その後、委託した団体がメンバーが集まらないことや運営する人がいないなどの理由で継続不可能になるのであれば、誰もその必要性を理解できない『必要とされなくなった活動』なのではないでしょうか

 

成果を家庭・学校・地域に還元すること

 

①で保護者や教員が学びあったことを『家庭』に還元するとのことですが、これ、その役割をPTAが果たせるでしょうか?
何か実際の事例が思いつかないので、今回はパス!

 

◉『学校』『地域』に還元

還元というか、交流を図ることはできますね。

学校が直接地域と関わることもできるのですが、すべてを担うには先生の負担になります。その部分をPTAが担い、地域と学校と協力していく・橋渡しをすることは可能ですし、必要と考えます。

以前は、「地域(町内会や地域のNPOなど)とまったく手を切ってしまえば、お手伝いという名の動員がなくなって、PTAの負担減るじゃん」と単純に活動を減らすという点で考えていたのですが、そこを簡単に切り離してはいけないのではと考えてます。

確かに、地域によっては「PTAの役員の次は、町内会の役員を」のような道筋ができてしまっていたり、PTAが町内会の下請けのようなことになってしまっている地域もあるようです。それによって、PTAに不要な活動や過度の負担が発生している状況があれば、連携の形を再考した方がいいと思います。

分業、別の団体と理解がきちんとされるのであれば、PTAの役割もあると思います。

  • 地域行事(お祭り、イベントや町内会行事など)への参加・お手伝い
  • 地域周辺学校の行事(入学式・卒業式の来賓など)への参加
  • 市区町村の行事(合同展覧会、音楽会など)のお手伝い
  • 子どもの登下校時・放課後の見守り
  • 災害時の対応(準備・訓練も含む)

お手伝いは単なる連携の手段で、市区町村や地域団体と顔合わせをしておくことで、子どもたちに何かあった場合の対応や災害時の対応がスムーズになるのでは、と考えます。

 

市区町村PTA連合会への登録して、活動することの必要性は、個々のPTAの考え方によっても違ってきますね。
他校のPTAとの情報交換やイベントの協力などは可能ですが、それもいろいろな学校PTAがあるので絶対に必要なものかという疑問が残ります。
個人的には、なくても困らないものだと思います

 

青少年育成委員会(地域によって名前はことなります)はどうでしょう。
地域によって異なりますが、学校(公立小中学校)、市区町村担当課、学童保育所 、児童館、公立市民センター、町内会、民生委員などの代表者が集まって、イベントの相談や子どもたちの問題について考えます。

これ、PTA連合会よりは後に出てくる『子どもたちの安心・安全につながる活動』に直結し、必要な会合と思われます。

ここには、PTA本部役員として参加し、情報交換をしておく必要を感じます。

 

③児童生徒の健全な発達に寄与すること

 

要はPTAの活動は、『子どもたちの安心・安全につながる活動に特化する』活動だけでいいと思うのです。

 

学校がやるべきことは学校にやってもらえばいいんじゃないかと。

学校行事での受付や来賓の接待、もちろん行事の進行などはすべて学校でやってと思うのです。教職員が不足している現状があるのであれば、学校が学生ボランティアやPTAやおやじの会などの団体に、明確な依頼をする形で。

先日、あるドラマでPTAが運動会で活動していましたが、正直「それ、PTAの活動?」と考えてしまう部分もありました(ドラマなので過度な演出もあるでしょう。もしかしたら他の学校PTAでは当たり前のようにやっているのかもしれません)。
例えば、進行の放送・迷子の世話・来賓へのお茶出しなど、これはPTAが入り込む必要がないのではと思ったのです。

 

一点だけ『駐輪場の管理』、これはPTAでもいいかと思いました。

うちの学校PTAもそうなのですが、バイク・自転車でくるのは保護者や地域の人たちなので、その部分の管理は子どもや学校に迷惑かけることなく、PTAの仕切りでいいと考えます。
「駐車場の準備はありません。車での来場はできません」というアナウンス(事前の手紙を含む)は、もちろん学校にお願いするとして。

他の行事(保護者会・学芸会など)の駐輪場管理や誘導は?という疑問もあるかと思いますが、運動会ほど同じ時間に来場者がないという点を考えば「決まったところに停めてください」というアナウンスだけで、その場での管理は不要と考えます。
PTAが管理しているので保護者や地域の人たちが「適当にやっていい」と考えるわけではないので、個人のモラルに任せる部分があってもいいと思います。

 

日常の子どもたちの安心・安全を守る活動という点では、交通安全運動は必要と考えます。学区内の危険箇所で見守りをする、いわゆる旗振りです。
これも、最低限の危険箇所でいいと思います。現状、うちは地域の交通ボランティアさんと連携しているので、PTAとして毎日立っているわけではありません。基本的には1家庭が年に1回、役割を果たしています。

ちなみに、うちの学校は登校班がないのです。これは学区の広さや交通事情によって、必要なところもあると考えます。が、登校班のメンバーをPTAが決める必要があるのでしょうか?個人情報保護の点からも、学校で把握した住所からメンバーを決めればいいと考えます。PTAが絡むので不要なトラブルも発生するのではと思います。

その上で、状況に応じて登校班の見守りが必要ならば、PTAから出すことも必要だとは思います。

 

 

結論として

結局、

くらいでいけるのでは?ということになりますね。

  

他の委員会は不要か

クラスをまとめるクラス委員会は?

茶話会も交流会も実施しない、卒業対策もその時期に希望者を募るということであれば、クラス委員会や学年委員会は不要ですよね。

クラスでいじめや担任とトラブルが発生した場合、「クラス委員必要じゃない?」と考える方もいるかと思いますが、実際昔のドラマのように委員が立入れるところではありません。
保護者と学校間でのやりとりがほとんどですし、バックアップが必要ならPTA本部役員で可能と考えます。

 

起きてしまったことへの対応でなく、予防としての活動はどうか?という点でも、全委員間で情報共有して、クラスのトラブルや各家庭に気を配ることまでは、現在の状況ではやたらに噂やデマとして拡げるだけで、解決には導けないと思います。
必要なときに、学校、本部役員とごく一部の保護者の連携で対応した方が、現状にあっていると思うのです。

 

広報委員会は?

PTAの広報誌が、学校紹介や学校通信になっているのならば、PTAが発行する必要はないと考えます。学校からの『学校通信』『学年だより』『学級だより』で十分です。

本来の『PTAの広報をする広報誌』ならば、PTAの本部や委員会として発行すればいいと思うのですが、これも「作りたい人が集まって作ればいいのでは」という意見がよく見られ、PTAとして絶対に必要なものではないと考えます。

印刷会社に委託して、フルカラーでページ物という作りだと、かなりのPTA費を必要としますから、費用の面からも要不要・形態は考えるべきと思います。

 

選出・選考委員会は?

次期本部役員や委員を選出する選出・選考委員会は、実際委員では決めきれないことがほとんどです。票を集め、開けるだけならその時期だけの係的な人たちを募集し、本部役員が仕切ることで、必要なくなると思います。

 

ということは委員会の必要性は?

 

うちの場合は、保護者に活動を割り振る準備をするための委員会と、実際その年に活動するひとたちが集まった委員会なんです。

自分たちで直接活動するわけでなく保護者全体にお願いしたり、行事ごとに希望者を募るのであれば、委員会自体が不要になり、準備と連絡を行う本部だけでもいいのでは?ということです。

 

PTA本部の役割は?

 

『PTA活動を準備する委員会、の準備する本部』
  ↓
『PTA活動を準備する本部』

になればいいと考えます。

学校の規模にもよるでしょうが、本部役員は1年間に10人もいれば回せるのでは?

 

※便宜上、『本部』『本部役員』と呼んでますが、世話役でも連絡係でも名称はなんでもいいんです。単にその年の地域や市区町村・その他の団体と連絡を取り、PTA活動を振り分けて、保護者(PTA会員)に連絡する人たちですから。

 

といった形で、最小限のPTA活動を考えてみました。

別団体と連絡を取り、PTA全体をまとめ、活動を振り分ける『PTA本部役員』と、希望する活動を選び活動する『PTA会員』だけで構成できそうですね。

 

まとめ

実際これをやるとなると、大掛かりな変更になります。
現在の本部役員さんに説明して納得してもらって(納得してもらえなければ先に進めない)、会員全体に説明する準備して、総会にかけて、今からだと最低でも2年がかりになるのかな?

本部役員として活動するには、選挙に立候補して認められてからなので、2年以上かかりますね。

机上の空論と言われればそれまでですが、現在の活動が『活動の準備』に多くの時間と人を必要としてしまっていることは、わかりました。

 

ただ、「あれ?考えてみたら無駄多いよな」ということで、あくまでも削れるものをけずった形を想定したまでです。
また、学校PTAや協力する地域、市区町村によって、全く形が変わってきますね。

 

 

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