PTA雑感〜討論できてますか?
今回はPTAのことだけでなく、そこに関わってから感じた雑感。
討論が成り立たないことを考えてみました。
PTAの話し合い
定例会はどのような話をしてますか。
単なる報告会?校長先生や会長さんが一方的に話す会?
うちのPの定例会は、報告が多いです。会長から、学校から、各委員会からこれからの予定だったり、疑問だったり。
その中で、行事の前などは意見を出し合って、ある事柄をまとめるということもあるのですが、そのやり方に多少疑問があります。
討論できてますか
討論:ある事柄について意見を出し合って議論をたたかわせること。ディスカッション。
小学校の時から学級会があり、小学校高学年では授業の単元でも討論(教育ディベートやパネルディスカッション)は扱われているようです。
20~30年前はあったかな?
でも、意見をまとめて、皆で一つのことをやるって経験はありましたよね。
そんな機会はあったけど、討論の経験が少ないのでしょうか…討論にならない、単なる意見の言い合いということが多々あります。討論に慣れてない、やり方を知らないように思うのです。
それはPTAの会議だけでなく、社会に出て会社という組織に属していたときも思いました。それなりに経験のある人たちの集まりや会社であれば有効な議論もできるかもしれませんが、小さな会社では自分の意見を言い合うだけ、結論や何らかの意見のまとまりまで持っていけず、会議だけが長くなる…ということもありました。
討論にならない様子を思い出すと、
- 意見を言う→他の人がそれに対して意見を言う→自分が否定されている→意見を言わなくなる(言えなくなる)
- 意見を言う→他の人がそれに対して意見を言う→(否定されないように)ひたすら意見を言う
- (考えていることはあるが)意見を言わない
…という感じでしょうか。
では、どうしましょ?
なぜ、そうなるかな?
PTAっていろいろな年齢、経験、環境、思い…の人が集まってるから、いろんな意見があるのは当たり前で、そこは否定しません。
でも、それを意見として伝える、まとめる、形にする段で、話し合いはうまくないなと感じることが多いです。
報告から討論ということが多くなると思うのですが、言い合いで終わってしまうことや結論がでないことなども。
今までの経験の中で、意見を言い合ったり、人の意見に対して自分の意見を言ったりする機会が少なかった人も多いと思います。
日本の風潮?意見を表に出すことを良しとしない考え方の人もいる。
自分の考えをうまくまとめて伝える機会が少ないですよね。
- 意見を出し合っているはずが、途中から意見に対しての善し悪しの判定になってる。
- すべての意見に「前例がない」や「決まっていること」等の否定で終わってしまう。
- 行き着く先がなく、とっ散らかって終わる(時間切れ)。
忙しい中時間あわせて集まって、せっかく話し合ったことが形にならずというのは、疲労の度合いが増すだけです。
まず、意見が聞けてるのか?
討論云々という前に「人の意見を聞く」ができてないのかな。
人の意見を聞く→自分の意見を考える→伝わるように意見として言う→人の意見を聞く…の繰り返し。
人の話を聞いて、すぐその意見を判断しようとしてしまっているのかも。次につながる、答えを導く話にできてないのかもしれませんね。
いい方も考えないと
意見を言うと言ってもただ言えばいいってもんでもない。相手に伝わるように工夫が必要ですよね。相手の受ける印象も考えないと。
私は話し合いになって、考えながら物を言うと敬語になるというくせがあるようで、聞く人によってはものすごく固い感じに受け取られます。何あらたまって…な感じ。
あと、まとめたがります。人の意見をまとめるので、言われたことをもう一度繰り返してしまいます。
人によっては、意見を言うということに気合いが入りすぎて、声を張りすぎたり、威圧感が増す人もいますよね。
否定することが話し合いと思っている人もいるかも。
聞くだけで意見を言わず、後々「こう思ってた」「違うと思った」という発言をするのも混乱のもと。
方法を考える
1.何について話し合うか明確にする
ある問題について話し合う、と明確にして話し合いをスタート。
何、そんなこと?と思いますか…明確にしとかないととっ散らかって「結局何の話だっけ」ということに。
2.結論を持っていきたい方向を絞り込む
- やり方に対する問題点の洗い出し
- 行事、会議の必要性の洗い出し …
3.まとめ方、話し合いのルールを決める
- とりあえず、自分の考え、思ったことをあげていく
- あがった意見に対しても、意見を言い合って答えをしぼっていく …
4.まとめ役を決める
問題を定義した人なのか、議長なのか
…PTAの話し合いで、そこまで必要?とどんでん返しをしたくなりますが、個々に意識として持っているだけでもずいぶん違うと思うのです。
いつも話し合いにならないなら、ルールくらいは確認が必要なのでは?
まとめ
PTAという環境では、スムーズな討論は難しいかもしれません。
でも、最初から諦めちゃうってのもね。
いろいろな関わり方をしている人たちが時間を裂いて集まっているので、だらだらしたあげく結論らしい物にも行き着かないというのは、いかがなものか。
多くの意見を聞きたい、いい方向に持っていきたいという思いは同じだと思うので、その方法も考えられるのではと。
あと、意見として出たこと、まとまったことは、次に実行しましょう。
必要なら、実行するための話し合いもして、形にしていきたいですね。
意見で変わったということがあれば、また次に考え、意見を出すことも楽になるというものです。
いつにも増して、中傷的ですが、
会議の回数・縮小を考えるのなら、会議のやり方も考えられるのでは?ということで、まとめてみました。
しばらく、今書いたことを心に留めながら、PTAに参加してみます。